マレーシア航空は、保有するA380型機の全機となる計6機の販売を開始しました。
今年5月にマレーシア航空のIzham Ismail CEOが、A380は将来の計画に適合しないと確信しているとし、数か月内に全機を退役させる方針を明らかにしていましたが、予定通りこれらの機材の販売を開始し、2021年8月12日までに購入意向者の募集を行っています。
同社は、2012年にA380の初号機を受領し運用を続けていましたが、経営状況の悪化により、2015年頃からは売却を検討していましたが、中古市場でも買い手が見つからず、高需要路線や巡礼用のチャーター便などに使用されていました。
今回新型コロナウイルスの影響が決定打となり、本格的に同機の売却に乗り出しましたが、現実的には需要がなく買い手が見つかる可能性は限りなく低く、行く末はスクラップということも現実を帯びています。
しかしながら長らく日本路線にも投入されていた同型機だけに、恐らくは破格で売却される事が予想されることから次の活躍の場を提供してくれるオペレーターが現れること期待がかかります。Photo : Airbus