シンガポール政府は、隔離無しで外国人旅行客を受け入れる対象国を拡大することを発表しました。
これまでは、「ワクチントラベルレーン(VTL)」の対象国をドイツとブルネイ・ダルサラーム王国に限定していましたが、10月19日からアメリカ、カナダ、イギリス、フランス、スペイン、イタリア、オランダ、デンマークを追加し、11月15日には韓国も追加します。
このVTLは、以下の条件で運用が行われており、これまで3,100人以上が利用して陽性者は僅か2名であったことが公表されています。なお当面は1日の入国者数は3,000名を上限とします。
・完全なワクチン接種
・デジタル証明書でワクチン接種の証明ができること
・PCR検査を2回受けること。1回目は出発の48時間前まで、2回目は到着時
同国のLee Hsien Loong 首相は『新型コロナウイルスをゼロにする戦略はもはや実行不可能であり、国民の大部分がワワクチンを接種した今、人々はウイルスとの共存を学ぶべき』と訴えており、コロナと共存して海外との往来の方法も模索するとしています。
現在シンガポールにおいては、ワクチン接種率が8割となったものの、制限の緩和により感染拡大が続いていますが、感染者の98%が無症状あるいは軽症であることが公表されています。Photo : Marina Bay Sands