カタール航空は、2022年2月上旬にもB777XFを最大50機導入する契約をボーイングと締結する見込みであることがわかりました。
これはロイター通信が報じたもので、現在両社は締結に向けた交渉を順調に進めており、2月上旬にも最大50機導入する内容で正式契約に至る見込みであるとしています。またこの契約によりカタール航空は同型機のローンチカスタマーになる見込みです。
昨年11月の時点で同社のAkbar Al Baker CEOは『我々は大型貨物機の発注を真剣に検討しています。間もなく大型貨物機を発注する予定です。もちろん、どこに発注するかは言えませんが、一つ言えることは、ボーイングから受け取った提案は、我々にとって非常に魅力的なものであるということです。』と述べており、同型機の導入が決定的となっています。
当初は、エアバスが開発するA350Fとの競合が予想され、カタール航空も両機に強い関心を示していましたが、A350型機の塗装劣化問題によるエアバスとの確執によりボーイング一辺倒の情勢となっているのが現状となります。またこのような大型契約が背景にあることから、カタール航空はエアバスに対して強気な姿勢をとったと思われますが、最終的にはエアバスがカタール航空に見切りをつけ、法的措置を講じるといった状態となっています。
なお同社は、旅客型のB777Xに関して計60機のB777X(B777-8×10機、B777-9×50機)を導入する契約をボーイングと締結しており、同型機にはファーストクラスを搭載する予定となっています。Photo : Qatar Airways