昨日エアバスがカタール航空のA321の50機の発注を破棄したことが明らかになりましたが、この対応に対しカタール航空は不満を示したうえで、再度A350型機の塗装問題において、自身の主張が正しいことを強調し、“ボロボロ”となったA350型機の姿を公開しました。
カタール航空は、これらの欠陥は表面的なものではなく、航空機の避雷システムを露出させて損傷させ、その他にも複合材構造を湿気と紫外線にさらし、亀裂やリベット周辺の損傷が生じたとし、それぞれの問題の箇所を動画にまとめています。
またエアバスがA321×50機の契約を破棄したことについては、『エアバスがこの争いを拡大し、エスカレートさせるという明らかな決定を下したことは、非常に遺憾であり不満である。』と述べ、法的手続きにおいて、我々の立場を強固に守り続けるとし、全面的に争う姿勢をみせ『我々は、航空機の継続的な耐空性を損なう危険性がないことを確認するために、根本原因をつきとめるために、徹底した調査を行う必要があると引き続き強く信じている。』と声明を発表しています。
今後は、4月にも審理が始まる予定となりますが、どのような結果を迎えようとも、両社が関係を修復するのは極めて難しい状況となっており、今後カタール航空はボーイング機のみで機材を構成していく可能性も考えられる状況となっています。