ボーイングは、ワシントン州のエバレット工場で生産する最後のB787型機の飛行試験を開始しました。
最終機の仮登録番号N883BAのB787-9型機は、ANAが受領する予定となり、3月16日に初めて試験飛行を実施し、現地時間午前11時にエバレット・ペインフィールドを離陸し、2時間37分の飛行を行い、同空港に着陸しました。
LN1095 – ZE437 – the end of the line. The final Everett 787 on taxi test following B1 flight. ANA 787-9 pic.twitter.com/jjnvC453lk
— Chris Lee (@propandkerosene) March 17, 2021
The end of the line. LN1095, ZE437, the final Boeing Everett 787 #Dreamliner returns to KPAE following B1 flight as BOE437. pic.twitter.com/WDXBp1zXV0
— Chris Lee (@propandkerosene) March 17, 2021
同社は、航空機需要の低迷により、B787の2大拠点となるワシントン州のエバレット工場とサウスカロライナ州ノースチャールストンにあるサウスカロライナ工場を後者に集約することを発表済みで、これにより業務の効率化が図り、コストダウンを目指します。なおデイビッド・カルホーンCEOは、1月時点で3月にサウスカロライナ社に集約する予定であることを明らかにしており、現時点ではスケジュール通りに進んでいる模様です。
現在B787は、新たに見つかったコックピットの窓などの構造上の欠陥の検査を行うため、2020年10月から納入を停止していますが、2021年第1四半期にも再開させる予定とみられています。Photo : Boeing