2021年4月25日、韓国の最高裁判所は、アシアナ航空の前社長のキム・スチョン氏(画像:右から2番目)に罰金刑の判決を下しました。
判決理由は、客室乗務員からの生理休暇を拒否したことが労働基準法に抵触したとするもので、罰金額は200万ウォン(約19万円)となります。
これまでの裁判では、2014年5月から2015年6月までに、客室乗務員の15人が出した生理休暇を計138回拒否したことがわかっており、同氏は休暇に疑わしい状況があったと反論していましたが、裁判所は従業員に対し生理現象を証明するよう求めるのは人権侵害にあたり、請求手続きのハードルを上げることで制度の無用化を図ったとしています。※韓国では従業員に対し月1回の保健休暇を認めています
また裁判所は、過去から現在に至るまで若い女性客室乗務員を積極採用し、会社の利点としている状況から、そのような経営判断を行うのであれば、それに付随するコストと関連法規は厳守すべきであるとの見解を示しています。
参考記事:서울신문 Photo : Airbus