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ベトナムの初のカーゴエアラインとなる『IPPエアカーゴ』が2022年にも誕生へ

 ベトナムの複合企業アイメックス・パンパシフィック・グループ(IPPG/Imex Pan Pacific Group)は、2022年にもベトナム初の貨物専用エアラインを誕生させる計画であることがわかりました。

 エアライン名は、『IPPエアカーゴ』となり、資本金2兆4000億ドン(約110億円)で、就航1年目は5機の貨物機を使用し、2年目に7機、3年目に10機体制とする計画で、ホーチミン・ハノイ・カムラン・ダナン・カントー、ロンタンに物流倉庫を建設し、これらのハブで貨物ネットワークを構築する計画です。

 設立の背景は、ベトナムの貨物シェアは、外資エアラインが88%を占めている事、国内に貨物専用エアラインが存在しないことを挙げ、今後見込まれる旺盛な貨物需要に対応するとし、パンデミック時に引き起こされた極端な貨物料金の高騰などを自社の供給網により防ぐことができるとの認識を示しています。

 なお同社は早期就航を目指しているものの、新型コロナウイルスの影響を受け弱体化している航空業界にとって、同社の就航は既存他社に影響を与え兼ねないとして、ベトナム当局は、即時認可しない方針としており、認可は2022年にずれ込む見込みとなっています。

 またフラッグキャリアのベトナム航空も子会社で貨物専用エアラインの設立を目指しており、今後ベトナムの貨物市場は競争が激しくなることが予想されます。Photo : IPPG

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