ルフトハンザドイツ航空の最後のA380が、本日長期保管場所となるスペインのテルエル空港に移動します。
これまで同社は、政府の緊急時の要請などに対応するため1機のA380をフランクフルト空港に駐機させていましたが、この措置を取り止め、本日現地時間9月14日9時(日本時間16時)にフランクフルト空港を出発します。
この機を除く全機は、現在11機がテルエル空港、2機がフランスのタルブ空港にて長期保管されており、両空港には解体施設も併設されていることから、仮に全機の退役が決まった際には、再び空を飛ぶことなく退役となり、最終機となる『D-AIMH』のフランクフルトからタブル空港への本日のフライトが同社のA380のラストフライトになる可能性があります。
A380よりも優先して復帰させる予定のB747-400型機の運航再開が遅れていることもあり、A380の復帰は益々厳しい状況となり、Carsten Spohr CEOは『A380型機は明らかに復帰しないでしょう。』とコメントするなど、現時点で同社のA380の退役は濃厚との見方が圧倒的です。
成田線にも投入されていた同社のA380ですが、2010年の初号機受領から約20年で運航を終える可能性があることになり、通常の航空機の稼働年数と比較すると非常に短命と言えます。Photo : Aeropuerto de Teruel