ANAは、合計3機の導入を予定しているA380型機の最終機となる3号機(JA383A)を2021年10月中旬頃にトゥールーズから日本へデリバリーする見込みであることがわかりました。
現在同機は、保管状態からデリバリーフライトに向けた準備を現地で進めているとみられ、ここ数週間で飛行に向けたテストを実施したことが確認されています。
同機は、当初2020年4月のデリバリーを予定していましたが、新型コロナウイルスの影響を受けエアバスのトゥールーズ工場で保管されている状態が続いていました。なお既に書類上ではANAが受領したことになっており、エアバスはANAに計3機を完納した扱いとなっています。
ANAはこの3号機の受領により導入を予定しているA380型機全てを事実上受領することになり、ようやく「ラニ・カイ・ラー」の3機が揃うことなります。
当初の計画では、JALの牙城であるホノルル線のシェアを25%程度にまで引き上げるためにA380の導入に踏み切っており、以前の計画から変わってしまった市場環境で、今後この大型機の座席を埋めることができるのか注目となります。Photo : Airbus