破産申請を行い現在経営再建中のフィリピン航空は、ニューヨーク・トロント線から撤退することがわかりました。
同社は長距離路線を縮小し、北米線においては西海岸のロサンゼルス・サンフランシスコとバンクーバーなど比較的航続距離が短い路線に注力し、その他都市へはアメリカン航空とのコードシェアを拡大することにより、利便性確保する計画であることが10月14日に裁判所に提出された資料から判明しています。
またクラーク空港から撤退しマニラのニノイアキノ国際空港発着路線を強化するほか、アジア域内の不採算路線からも撤退する計画としており、保有機材も21機削減し、計77機の保有数まで減少させる計画です。
そして、これまでニューヨーク・トロント線に投入されていたA350が余剰となることから、今後全機の退役も検討しているものとみられており、ロンドン線も撤退の可能性があると現地紙などが報じています。
今後裁判所は、この再建計画に関する審理を11月12日に行う予定となっており、近く経営再建計画の全貌が明らかになる予定となります。