現地時間2021年10月17日、ルフトハンザカーゴの最後のMD-11F型機が、ニューヨークからフランクフルト空港に戻り、最後の運航を終え退役しました。
最終機となったD-ALCCは、予定よりも早い12時3分にフランクフルト空港に着陸し、無事ルフトハンザ機として運航を終えました。これによりルフトハンザカーゴのMD-11F型機の商用運航は約23年の歴史に幕を閉じたことになり、今後ウエスタングローバルエアラインズに売却されます。
Photo : Lufthansa
今回の同型機の退役に伴い同社のDorothea von Boxberg CEOは『ルフトハンザカーゴは、20年以上にわたりMD-11Fを使用してきたことに感謝しています。MD-11Fは、ルフトハンザの社員だけでなく、世界中の航空ファンの間で非常に多くのファンがいます。90年代後半にルフトハンザ カーゴがMD-11Fを導入した決定的な要因は、それまで使用していたワイドボディの貨物機に比べて燃料効率が大幅に優れていることでした。そして今後は同じ理由で双発のB777Fに頼ることになるでしょう』と述べています。
同社は、2013年11月よりMD-11Fを静音性と燃費性能に優れるB777Fに順次切り替えており、先月には2機のB777Fを導入し、ルフトハンザカーゴは11機のB777を保有することになり、合弁事業のアエロロジックの機材を合わせると同型機は計15機体制となっています。