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キャセイパシフィック航空、検疫回避でパイロットの海外拠点の再開を検討

 キャセイパシフィック航空は、香港政府による運航乗務員の検疫が強化されたことから、パイロットの海外拠点の再開を検討していることがわかりました。

 同社は新型コロナウイルスによる需要減退を受け、これまでにカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、ロンドンの拠点の閉鎖を決定し、アメリカの拠点も閉鎖する事を検討しているとみられていましたが、香港政府の検疫強化により、これを回避する策として再開を検討している模様です。

 現在の同政府の検疫では、パイロットは、香港到着後も相当な時間隔離された状態が続くことから、キャセイパシフィック航空では離職者が相次ぎ、運航便数が少ないにも関わらずパイロット不足に陥る可能性が指摘されています。

 既にフェデックスは、香港の拠点を閉鎖したほか、欧州エアラインでは香港便の運航を停止するなどの影響が出ており、ゼロコロナ政策により香港の航空需要の回復は相当遅れるものとみられています。Photo : Airbus

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