航空ニュース

ボーイング、ロシアの航空会社に対するメンテナンスサポートなどを停止

 ボーイングは、ロシアの航空会社に対するメンテナンスサポートを停止すると発表しました。

 同社はモスクワの1,000人以上が従業員を有するエンジニアリングセンターとオフィスを一時閉鎖するとと共に、ロシアの航空会社へのスペアパーツ・メンテナンス・技術サポートを停止すると発表しました。これにより、ロシアの航空会社は、保有するボーイング機のメンテナンスが難しくなり運用に支障をきたすことが予想されます。

 現在アメリカの企業においては、急速にロシアに制裁を課す方向に動いており、既にアメリカ航空当局はロシア機に対してアメリカ領空の飛行を禁止するなど、航空業界としてロシアに制裁を課す動きが強まっています。

 なおボーイングとロシア企業の関係においては、VSMPO-AVISMA社と合弁事業を展開し、B787とB777で使用するチタンの約35%を供給していることから、今後EU同様に取引が禁止された場合、ボーイングにとっても痛手となります。
Photo : Boeing

納入停止中のB787、納入再開の際は機体ごとにFAAが審査を実施へ

EU、ロシアの航空会社への航空機・スペアパーツの販売を禁止へ アエロフロートロシア航空のA350型機も納入停止見込み

アメリカもロシア機に対して飛行禁止措置へ 仮に日本も追従した場合日本側の方が痛手に