現地時間2022年3月9日、米連邦航空局/FAAは、昨年12月に暫定的な耐空性改善指令として提案した4000系列エンジンに関する改善指令を採用し、2022年4月中旬にも正式に発効する見通しです。
昨年2月20日に発生したユナイテッド航空のデンバー発ホノルル行きUA328便に投入されたB777-200型機のプラット&ホイットニーPW4000系列型のエンジンが大破したトラブルの影響により、世界的に多くの同型機が運航停止措置となっていますが、ようやく再開の目途がたちました。
この指令においては、主にエンジンカウルの強化、エンジンファンブレードの点検強化、その他システムおよび部品の点検が軸となっており、スラストリバーサー内壁への破片シールドの設置やファンブレードの故障に耐えられるよう、エンジン吸気口の改造などが含まれています。
現時点でこの指令は4月中旬に発効される見込みとなり、その後FAAが対象航空会社に改修箇所を点検するものとみられ、実際に旅客便として運航できるのはその点検後となる見込みです。Photo : NTSB