アエロフロートロシア航空は、スペアパーツ確保のために一部機材の解体を開始した模様です。
これはロシアがウクライナに侵攻したことを受け、西側諸国が制裁を加えた影響で、スペアパーツの入手が困難となったことを受けたもので、A350型機などの航空機の解体を開始した模様であるとReutersが報じています。
この動きはアエロフロートロシア航空に限った話ではなく、ロシアのエアラインの大半においてこのような動きがあるとみられており、今後多くの機材が解体されることが予想されます。なおこれら機材は、ロシアがリース会社から事実上盗んだとされる機材も対象となっており、リース会社が危惧していたものが現実のものとなっています。
また国産機でもあるスホーイスーパージェットにおいても、部品を海外に依存していることから解体の対象となっており、一時は国産機で制裁に対抗すると豪語していたものの、実際には大きなダメージを受けている状況です。
今後は重整備などにおいても、問題に直面する見込みとなっており、当面ロシアの航空機の安全性が心配されるものとなります。Photo : Airbus