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日本にも就航が期待されベトナム初の貨物エアラインになる予定のIPPエアカーゴ、世界景気の後退を理由に計画を一時凍結

 ベトナム初の貨物エアラインになる予定のIPPエアカーゴは、政府に対して認可申請の審査を終了するように要請したことがわかりました。

 同社CEOは「急速なインフレの、金利の上昇、エネルギー価格の乱れにより、世界的な景気後退が大きく迫っている」とし、貨物運賃の低下などにより黒字が見込めないとして事業を計画を一時凍結するとしています。


Photo : IPP Air Cargo

 同社はすでにB777Fを10機購入する覚書に署名しているほか、BBAM Aircraft Leasing & Management と4機のB737-800BCFのリース契約を結んでおり、うち1機は既に受領済みとなっており、今後これらの契約をキャンセルするものとみられます。

 現在のところ事業再開の目処などもたっておらず、当面はベトナムで貨物専用エアラインは設立されない運びとなっています。

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