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ボーイング、最終機となるB747の組み立てを完了 54年間の生産に終止符

 ボーイングは、B747型機の生産最終機となる1574機目のB747型機の組み立てを完了し、その姿を公開しました。

 同機(N863GT )は、2023年1月初旬に初飛行を行い、その後アトラス航空に引き渡される予定となっており、間もなくB747の前プログラムが終了することになります。


Photo : Boeing

 B747型機の初号機は、1970年にパンアメリカン航空に引き渡され、その大きさや姿から「ジャンボジェット」「空の女王」の愛称で親しまれ人々の憧れの航空機となりました。また最大の旅客定員数の記録を37年間保持したことや、日本政府をはじめとした各国の政府専用機として長らく活躍しましたが、双発機の性能向上により徐々に活躍の場を失いました。

 今回の最終機の公開に伴い同型機の開発責任者であるKim Smith氏は『半世紀以上にわたり、何万人もの献身的な従業員が、世界を変えたこの素晴らしい飛行機を設計し製造してきました。 この航空機が今後何年にもわたって世界中を飛び回り続けることを誇りに思います』と述べています。

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