現地時間2023年3月8日、開発中止が決まったスペースジェットの初号機の解体がモーゼスレイクで開始されたことがわかりました。
今回解体が確認されたのは、初号機となるJA21MJとなり、既に解体された3号機のJA23MJに続き2機目となります。残る現存する試験機は、2号機(JA22MJ)と4号機(JA24MJ)となりますが、現時点で三菱重工は今後のこれらの機体の取扱いを明らかにしておりません。
Wrecking crews dismantled one of Mitsubishi Aircraft’s SpaceJet prototype regional jets at Moses Lake on 8 March. Pictures show the aircraft – an M90 variant – being torn apart by heavy machinery at Grant County International airport.https://t.co/fx1JWhIWOF pic.twitter.com/9xBFfQCQPZ
— Ryan Chan 陳家翹 (@ryankakiuchan) March 9, 2023
掲載写真からわるように、今回解体が確認されたJA21MJは、重機による解体で見るも無残な姿になっており、一時は多方面から多くの期待を背負った機体なだけに、開発中止が現実となったことが明確に実感できるものとなっています。
現在三菱重工は、契約を結んだエアライン側と補償交渉などを行っているとみられており、既に日本航空は80億円の補償金を受け取ることが発表されています。Photo : @ryankakiuchan