エアアジアグループCEOのトニーフェルナンデス氏(58歳)は、近く同社CEOを退任する意向を示しました。
Bloombergのインタビューにおいて同CEOは、『優れたリーダーは、いつ去るかを知っている。私の航空業という旅は終わりに近づいているのかもしれない』とし、近く退任する意向であることを示唆しました。
同CEOは、2002年に負債を抱えていたエアアジアを約30セントで購入してLCCにリブランドし、その後一時はアジア第4位の規模のエアラインにまで成長させました。
日本においては、エアアジアXが羽田空港に進出したことにより、当時LCCが浸透していなかった日本では、衝撃的な料金を提供したことで、日本の航空業界にも影響を与え、海外LCCの進出を象徴するような出来事となりました。
そしてANAと提携してエアアジアジャパンを設立し日本市場へ本格参入しましたが、ANAとの経営方針の違いなどから提携を解消しました。そして再度エアアジアジャパンを設立しましたが、新型コロナウイルスの影響もあり再度撤退するなど、良くも悪くも日本の空を賑わせてくれました。
日本市場では失敗となったものの、アジアのLCC市場において同CEOは、パイオニアであり最も貢献した人物であったのは確かで、今後絶対的なリーダーが去る可能性があるエアアジアにどのような影響が出るのかも注目です。Photo : Airasia