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キャセイパシフィック航空、自社パイロットに対しタキシング速度を上げるよう警告

 キャセイパシフィック航空は、自社パイロットに対しタキシング速度を上げるよう警告したことがわかりました。

 現地紙によれば、内部文書から明らかになったものとして、同社のTim Burns ゼネラルマネージャーがパイロットに向けて以下の通知を行った模様です。

「空港当局から、キャセイパシフィック航空の一部の航空機が到着時と出発時ともに他の航空会社よりもかなり遅い速度でタキシングしていることがデータから示されているとの報告を受けました。自社でも独自のシステムで確認したところ、同様の事例を確認しました。今後他の航空機の平均を下回る速度で地上走行しているケースが確認された場合、必要とされるさらなる措置を取る予定です

 現在のところ、何故意図的に遅くタキシングを行ったかは明らかになっていませんが、2020年から給料の算出方法が飛行距離から飛行時間(地上滑走)を含むものに変わったことが影響しているとの指摘もあります。

 なお同社は、コロナから順調に業績は回復していますが、現在パイロットの給料はコロナ以前の60%の水準とされています。Photo : Cathay Pacific

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