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カタール航空、A350型機の受領再開に伴いA380型機は予定通り数年かけて退役させる方針

 カタール航空は、A350型機の受領再開に伴いA380型機は予定通り数年かけて退役させる方針です。

 これは同社のAkbar Al Baker CEOがパリ航空ショーにて海外紙のインタビューで明らかにしたもので、保有する計10機のうち現在8機が稼働していますが、残る2機が再稼働することは無いとし、稼働中の8機についても、A350型機の受領機数の増加とともに稼働が減り、今後数年で退役させることになるとしています。

 同社は、保有するA350型機において塗装の下地が早期劣化したことからエアバスと対立し、対象機の運航を停止し、不本意ながらA380型機の運航再開を決めましたが、今年2月に和解に達し、同型機の受領を再開するに至ったことから、再びA380型機の退役プログラムに着手した形です。

 現在のところエアバスに保管されていたカタール航空向けのA350型機は、2024年2月頃には全てが運航に加わるとみられており、この時期からA380型機は退役を開始し、2026年には全機が退役するとみられており、同社のA380型機に搭乗したり見るチャンスは、残り僅かとなります。Photo : Qatar Airways

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