アメリカ運輸省(DOT)は、ナローボディ機にも車椅子で利用可能なトイレの設置を義務付けます。
現在は、ワイドボディ機に最低1ヵ所のトイレを車椅子でも利用を可能とするよう義務付けていますが、これをナローボディ機にも適用し、今後ナローボディ機においては、座席数の減少の可能性が出てきています。
対象となるのは、2033年以降に発注、または2035年以降に納入される125席以上の新造のナローボディ機となり、完全にアクセス可能なトイレの設置が必要となります。なお既存機においては、改修の必要はありません。
この対応は、ナローボディ機の性能向上による長距離路線が増加傾向にあるためで、今回の発表時にDOTは『現在、何百万人もの車椅子利用者が、飛行機に乗る前に脱水症状を起こすか、飛行機での移動を完全に避けるかの選択を強いられています。私たちは、飛行機のトイレをより広く、より利用しやすくし、車椅子を利用する旅行者が他の旅行者と同じようにアクセスし、尊厳を保てるようにするこの規則を発表できることを誇りに思います。』と述べています。
Photo : Airbus
エアバスが開発を進めるA321XLRが安全対策の追加で航続距離が短縮する可能性が浮上 一部顧客にA330neoなどの代替機を提案か