アエロフロートロシア航空は、制裁の影響でブレーキシステムに問題を抱えながら飛行を継続している模様であることがわかりました。
これはThe Moscow Timesが報じているもので、本来であれば交換が必要なブレーキシステムにおいて、制裁による部品交換ができないため、そのブレーキシステムを停止して運航を継続している模様です。
航空機は、スポイラー、ジェットエンジン(逆噴射)、 ディスクブレーキで減速して停止するシステムですが、今回交換が必要となっているのは、摩擦により消耗が激しいとされるディスクブレーキとなり、同社は現在一部航空機(777×5機、A330×1機、A321×2機、A320×1機)において、このディスクブレーキ停止して逆噴射とスポイラーのみで停止を行っているとみられています。
これにより、悪条件下などではオーバーランする可能性も高まることから、今後航空機事故の発生が懸念される状態となっています。
これまで同型機から部品を調達するなどして共食い整備を行っている同社ですが、時間の経過とともに、それも難しい状態となっているとみられます。Photo : Aeroflot