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タイ国際航空、正式に全6機のA380型機の販売を開始した模様

 タイ国際航空は、正式に全6機のA380型機の販売を開始したことがわかりました。

 同社は、今年5月に発表した2023年1〜3月期連結決算発表において、A380型機を全機売却する方針を示していましたが、正式に販売が開始された模様です。

 今回関係各所に対して同型機を売却し購入者を募る旨の連絡を行ったことがわかっており、希望者は9月12日までに購入提案書と1機あたり5万ドルの保証金を用意するよう求めています。

 現在4機のA380型機はスワンナプーム空港で保管されており、残る2機はウタパオ空港で保管されている状態が続いており、機内内装は最終運航時と同じ状態となっています。一時は需要の回復により同型機の再運用も検討されていましたが、実際には再運用に多額のコストがかかることから、これを見送り、A350型機などの最新鋭機を増機するなどの機材計画へ変更しています。

 なおA380型機の中古機市場での人気は低迷していますが、グローバル航空などが増機を計画しているほか、エアバスとの新規契約の際の交渉材料に使われる可能性も残っており、今後これら機材に再び活躍の場が訪れるのか注目となります。Photo : Airbus

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