アメリカのRTXは、傘下のプラットアンドホイットニー(P&W)製造のエンジンの点検が必要になったことから、2024年から2026年まで年間平均350機が運航停止になる見込み であることを明らかにしました。
この問題は、P&W製造のターボファンエンジンの一部に使用される粉末金属に欠陥がある可能性があり、場合によっては亀裂を引き起こす可能性があることから、該当エンジンを点検するものとなります。
該当エンジンは、多くのA320neoに搭載されている「ギヤード・ターボファン(GTF)エンジン」となり、エンジンが翼から取り外されて航空会社に戻るまでに最大300日かかる可能性があり、来年から2026年までエアバスA320ファミリー機が年間平均350機運航停止になると推定されるとRTXは見通しを明らかにしています。
該当機を保有するウィズエアーは、この問題にすぐに反応を示し、2024年は輸送能力が10%削減されるとの見通しを明らかにしており、今後この問題は世界中のエアラインに波及していくと考えられます。
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