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ANA、P&W社製PW1100G-JMエンジンの点検に伴う便数計画の一部変更を発表 1月~3月まで1日あたり30便の減便を決定

 ANAは、エンジンメーカーのP&W社による発表を受け、2024年1月より A320neoならびにA321neoに搭載しているPW1100G-JM エンジンの点検作業開始すると発表しました。

 本点検対応に伴い一部の機材が長期間非稼働となるため、2024年1月10日~3月30日における国内線・国際線の一部路線が減便となります。1日あたり約30便を減便し、減便率は3.6%です。減便対象となる便は、羽田~伊丹・福岡や羽田~ソウル/金浦など同日・同路線に変更可能な便がある路線を中心に決定したとしています。

 なお、減便・提携航空会社の臨時便一覧や便変更・払い戻し手続きの詳細などは ANAWEB サイトをご覧ください。

 対象となる機体は、A320neo:11機、A321neo:22機の計 33 機となります。定められた使用期限に近い機体から1月より順次エンジンを取り外し、部品の点検、交換を実施します。点検、交換部位は高圧圧縮機のディスクと高圧タービンのディスクです。

 これらの非破壊検査を含む点検や部品交換といった追加対策は、P&W 社の最新の解析結果に基づく不具合抑制のための対応強化策で、点検または交換期限も安全上の余裕をもった設定となっています。よって、その期限到達までの間、引き続き安全に運航することができるとしています

 また、対象エンジンは、その期限に到達する前までに機体から取り外し、エンジンを外した機体には追加対策を施したエンジンを取り付けます。この対応を継続することで、運航時における不具合の発生リスクはなくなり、安全性への影響はないとしています。

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