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エミレーツ航空社長、A380は2040年代まで運航する見通しを明らかに 将来的にアール・マクトゥーム国際空港への移転も示唆

 エミレーツ航空は、フラッグシップであるA380型機は、2040年代まで運航する見通しであることがわかりました。

 これは同社のTim Clark 社長が海外紙のインタビューで明らかにしたもので、メーカーが代替機を提供できないため、A380型機は今後20年間は飛行し続けることになると考えているとし、最後のA380に別れを告げるのは2030年代後半、おそらく2040年代初頭になるとしました。

 A380型機の退役時期をめぐっては、同社のRichard Jewsbury イギリス地区VPが同様の見解を9月に述べており、今回会社トップが発言したことで、より正確な情報となっています。

 また将来的にアール・マクトゥーム国際空港への移転する可能性にも言及しており、これは現在拠点としてドバイ国際空港(滑走路2本)の発着枠の問題に影響しているとみられて、今後A380型機の退役が進むと、提供座席数を維持するために運航便数が増えることが予想されることから、今後計6本の滑走路を有する計画のアール・マクトゥーム国際空港へ移転して効率的な運用ができるようにする狙いがあるとみられています。

 このほか同社長は引き続きA380型機の改良型の開発の必要性を訴えており、一貫した主張を繰り返しています。Photo : Airbus

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