ウラル航空は、小麦畑に緊急着陸したA320を、小麦畑から離陸させることを断念して解体する見込みであることがわかりました。
これまでの計画では、機体に致命的な損傷がみられなかったことから、整備を行った後に、地盤が固まる冬に小麦畑から離陸する予定でしたが、この方針を変更し、今後は解体してスペアパーツ化するとみられます。
Russia is a 3rd world country: 2 months after landing in a field in Siberia, the passenger plane that suffered a failure is still there. A fence has been built around it though. 👍 https://t.co/dY67kBrjjg pic.twitter.com/MFFmNCHUYs
— Igor Sushko (@igorsushko) November 20, 2023
この情報は、関係筋の情報として現地紙が報じているものとなり、主な計画の変更理由は、想定よりも離陸させることにコストがかかることや、万が一の際、誰もこのプロジェクトに責任をとりたくないためとしています。
A320型機が小麦畑から離陸するということで世界的に注目を集めましたが、現時点ではその可能性は低くなったとみられます。なお同社は、2019年にもバードストライクが原因によるエンジントラブルで小麦畑に不時着し機体を解体しており、今後は3回目が無いことを願いたい。Photo : @igorsushko