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リヤド航空CEO「我々は慈善団体ではないのでファーストクラスは設置しない。我々のプレエコは他社のビジネスクラスを超える」

 2025年の就航を目指すサウジアラビアの国営新エアラインのリヤド航空のTony Douglas CEOは、年末に開催されたSkift Global Forum 2023にて今後の自社サービスについて語りました。

 既報の通り同社は、ファーストクラスを設置しないことを決定済みですが、この決定の経緯を聞かれた同CEOは「多くのエアラインにとってファーストクラスは慈善活動であり、商業的に持続可能ではありません。その理由は、ファーストクラスはビジネスクラスの2.5倍の専有面積であることが多いですが、航空券は2.5倍では販売されないからです。ですから私たちは慈善団体ではないので設置しません」と述べました。


Photo : Riyadh Air 中央:Tony Douglas CEO

 またビジネスクラスに関しては、一流と言われる他社を上回り、プレミアムエコノミーは、他社のビジネスクラスを上回り、エコノミークラスは他社のプレミアムエコノミーを上回るとしました。

 今後同社は、2024年第2四半期に座席構成を含めた機内サービスを発表する予定としており、豊富な資金源を背景に上記のような多くの人が驚くようなサービスを発表するのか注目です。

 サウジアラビアは、今後世界的に石油需要が減少することが予想されていることから、経済の石油輸出への依存度を下げる方針を示しており、その代替策として航空事業と観光事業に注力し、航空事業においては、リヤド航空とサウディアをエミレーツ航空・カタール航空・エティハド航空・ターキッシュエアラインズに対抗するような、エアラインに成長させる戦略を示しています。

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