FSC 事故・トラブル 航空ニュース

JALの避難誘導を「奇跡の脱出」として各国メディアで乗員の仕事を称える報道が相次ぐ

 2024年1月2日に羽田空港で発生したJAL機と海上保安庁の機体が衝突した事故において、JALの避難誘導を「奇跡の脱出」として各国メディアで乗員の仕事を称える報道が相次いでいます。

 この事故では、残念ながら海上保安庁側に死者が発生してしまいましたが、JALの乗員乗客379名全員が生還し、現在のところ重傷者も発生していないとみられ、各国メディアはこのような事故のケースで、死者が出なかったことは奇跡的であるとし、乗員による避難誘導が適切であったことから、この結果に繋がったとし賞賛しています。

 また避難時は、計8ヵ所の非常口のうち安全が確認された3ヵ所から避難を行ったほか、事故の影響で機内アナウンスが作動しない厳しい状況下でも肉声で誘導したことが明らかになっています。

 日本航空側とすれば、このような事故を想定して日頃から訓練を行っていることから、「奇跡」という表現は適切ではないかもしれないが、乗務員が責務を全うし、訓練の成果を発揮したことは間違いないと言えます。

羽田空港にてJAL機と海上保安庁の機体が衝突した事故は、JAL機が真後ろから海上保安庁の機体に衝突か

JAL機に接触した海上保安庁の機体の大破を確認 接触は管制ミスあるいは離着陸機のどちらかの管制指示の聞き取りのミスの可能性

日本航空のA350-900型機が羽田空港着陸時に接触し炎上 現在消火作業中 海上保安庁の機体と接触か