ロシアのウラル航空は、小麦畑に緊急着陸したA320の離陸を断念し解体することを決定した模様です。
これまでの計画では、機体に致命的な損傷がみられなかったことから、整備を行った後に、地盤が固まる冬に小麦畑から離陸する予定でしたが、財務上の理由により断念することを決定したとロシアメディアが報じています。
現在同機は、小麦畑の中でフェンス囲まれて24時間体制で民間警備会社が警備を行っている状況となりますが、今後はスペアパーツを確保した後に解体されるとみられます。なお同社は、2019年にもバードストライクが原因によるエンジントラブルで小麦畑に不時着し、機体を解体しており、小麦畑での機体の解体は今回が2回目となります。
また緊急着陸したトラブルにおいては、油圧系統の不具合は実際に確認されたものの、パイロットがフラップなどの着陸装置の展開を考慮せず残燃料を計算し、誤って燃料不足と判断したことが原因であることが事故調査委員会の調査によりわかっています。Photo : @igorsushko
シンガポール航空の2022年10月に起きたロンドン発シンガポール行きのトラブルはラストチャンスでの着陸であったことが明らかに