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エアバス、A321XLRの初号機の引き渡しを2024年第3四半期に予定していることを明らかに

 エアバスは、ナローボディ機世界最長の航続距離を誇ることになるA321XLRの初号機の引き渡しを2024年第3四半期に予定していることを明らかにしました。

 当初の計画では、2024年第2四半期の納入が予定されていましたが、これを若干ながら後ろ倒しして、2024年第3四半期の納入を予定していることを同社のGuillaume Faury CEOが明らかにしています。

 この遅延は、サプライチェーンや同型機のRCT(リアセンサータンク)に関する問題に対処するために時間を要したためとみられていますが、近年の航空機開発の状況を考えれば、ほぼ無遅延で新型機を開発させる見込みとなっており、エアバスの開発力およびスケジュールの正確性が際立っています。

 また初号機は、2023年12月に最終組み立てラインに入ったことが明らかにされたほか、年内に数機は納入できるとの見通しを同社は示しており、A321XLRが今後どのような路線に就航していくのか注目となります。

 なおエアバスは、現在までに約550機のA321XLRを受注したとみられており、今後多くの乗客が長距離路線においてナローボディ機に搭乗する機会が増えていくものと考えられます。Photo : Airbus

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