ルフトハンザグループCEOは、ITAエアウェイズの買収に関するEU当局の審査通過に楽観的であることを明らかにしました。
Carsten Spohr CEOは年次総会にて、「我々は夏のITA航空買収に関してブリュッセルから前向きな決定が下されることを引き続き期待している」と述べたほか、最終的な規制当局の承認について引き続き楽観的であるとの考えをしました。
ルフトハンザグループは、2度にわたりEU当局からITAエアウェイズの買収の承認を見送られており、当局は競争力の低下を危惧している状態となりますが、ルフトハンザグループは買収に向けて更に条件を譲歩したとみられており、結果としてEU当局から承認を得られる目途が立ったものと推測されます。
イタリアの現地紙などによれば、ローマ発アメリカ・カナダ行きにおいて少なくとも2年間は共同事業を行わないことや、ミラノのリナーテ空港の発着枠を当初予定よりも放棄するなどして譲歩したとの情報があります。なおEU当局は、ルフトハンザ側からの新たな提案を受け、審査結果の公表日を2024年7月4日に延期しています。Photo : Lufthansa