カンタス航空は、傘下のジェットスターの売却を迫られる可能性が出てきています。
現地紙などによれば、これはオーストラリアの保守連合の政党が提案しているものとなり、カンタス航空グループによるオーストラリアの航空市場の独占を緩和させるため、傘下ジェットスターを売却させるものとなります。
この提案は、世界的に航空運賃が高いとされるオーストラリアの航空運賃において、競争を加速させ、運賃低下を狙うものとなり、近年参入したエアラインも最終的には倒産に追い込まれるような市場環境となっていることから、カンタスグループが市場を独占しすぎているとの見方がされており、これが消費者の利益に繋がらないとするものです。
またカンタス航空は、すでにキャンセルされた便の航空チケットを販売したとして、乗客に最大450ドルの賠償金を支払うことを今年5月に合意しましたが、このようなことが影響して国民は同社に対して不信感を募らせている状況となり、このような案が国民の支持を集める可能性もあります。
現時点ですぐに動きがあるようなものではないものの、日本を含めた合弁会社が海外に存在することから、仮に上記の提案が採用された際は日本にも影響が及ぶことが予想されます。Photo : Qantas