2025年第3四半期に運航を開始する予定を公表していたサウジアラビアのリヤド航空は、2025年10月26日のリヤド~ロンドン/ヒースロー線の就航を正式発表しました。
同社はヒースロー空港の発着枠を獲得していたことから、本路線に就航する計画であることがわかっていましたが、冬ダイヤ開始と共に就航します。
ただ当面はプライベートチャータージェットサービスとして本路線を運航し、一般旅客の予約は受け付けません。これには理由があり、1つはヒースロー空港のU/Lルール対象のスロットであること、2つ目は同社はボーイングに発注している新造機の受領が遅れていることが背景にあります。
同社は運航試験機として元オマーン航空の787-9型機を保有しており、この機体は本来商用運航に使用しない予定でしたが、ヒースロー空港のスロットを維持するために同型機を投入します。また同型機に一般旅客を搭乗させる選択肢もありましたが、同社は自社の正式な座席を搭載した機体で一般旅客を受け入れることを選択し、パーフェクトな就航を目指す考えです。
現在のところ新造初号機の受領は2025年12月を予定しており、今後第2の就航日が公表される見込みです。なお今回の発表に伴い同社CEOは「これは単なる就航ではありません。サウジアラビアと世界をつなぐというビジョン、つまりサウジビジョン2030の中核を成すビジョンを具体的に実現するものです。2025年に運航を開始するという私たちのコミットメントは達成されつつあります。この綿密に計画されたアプローチは、完璧への道筋であり、私たちは現在、フルオペレーションに非常に近づいています。今後数週間のうちに、新型機の納入に伴い、新たな目的地を発表する予定です。」とコメントしています。Photo : Riyadh Air




