大手航空機リース会社のエアリースコーポレーションは、ロシア政府の指示により同国エアラインが航空機を返却しない決定を受け、今後も所有権を取り戻すことは困難との見解を証券取引所への提出書類で述べています。
同社は、返却を拒否されている27機の航空機の評価額となる8億200万ドル(約1030億円)を評価損計上する予定であるとしており、回収が困難であることから、現在は損失をカバーするために、保険請求に注力している段階であるとしています。
ロシアは、約360機の所有権を一方的に自国へと書き換えており、多くのリース会社が損害を被り、現在はリース会社と保険会社の間で、今回のロシアの行為が戦争に関連する補償事項に含まれるのか争っている段階となっており、裁判までもつれ、解決には年単位の時間がかかるとみられています。