中国南方航空は、所有していた全てのA380の退役を完了させ、約11年の運用に終止符を打ちました。
同社は11月6日のロサンゼルス発広州行きのCZ328便の運航をもって同型機の商用運航を終え、その後順次飛行機の墓場として知られているアメリカのモハーベ砂漠へ移動させていましたが、最後の2機となるB-6139とB-6140が12月21日にモハーベ空港を経由してサザンカリフォルニア・ロジスティックス空港に向かい無事到着しました。
同社のA380は、コロナ禍で成田線に投入されたことが記憶に新しいですが、長引くゼロコロナ政策の影響もあり、最期は輸送力を持て余し、活躍することなく退役となり、今後全機が解体予定とみられています。
コロナ禍ではA380の退役が進んでおり、現在のA380型機の運用を行っているオペレーターは、エミレーツ航空・ANA・シンガポール航空・カンタス航空・カタール航空・大韓航空・アシアナ航空・ブリティッシュエアウェイズとなり、今後ルフトハンザドイツ航空とエティハド航空が運航再開を予定し、タイ国際航空が運用再開を検討中となっています。Photo : Airbus