FSC 航空ニュース

カンタス航空、シドニー空港周辺の所有している土地を売却へ

 カンタス航空は、シドニー空港周辺に所有している土地を売却する方針であることがわかったとThe Australianが報じました。

 同社はシドニー空港周辺のマスコットに約14ヘクタール(東京ドーム約3個分)の土地を所有していますが、この土地を5億オーストラリアドルで売却するものとみられます。

 現在この土地は、一部が従業員の駐車場などに利用され、今後も土地を活用して何かしらの開発をする計画がないことから、売却しその売却金額を新型コロナウイルスの影響を受けた財務状況の改善に活用する考えです。

 同社はパンデミックを機に、所有不動産などの見直しを行っており、同社の最高財務責任者のVanessa Hudson氏は『今回の資産見直しにより、マスコット周辺に未開発および低開発の土地が多く存在することが明らかになり、長期的な戦略において、この土地を必要としていないというのが現実です。売却によって得られた資金は、パンデミックによる負債の返済に充て、新しい航空機などへの再投資を早期に開始できるようにします』と述べています。

 パンデミックにより多くのエアラインが資産の見直しを行っており、日本でもANAホールディングスが、人事教育の拠点であった「ANA Training & Education Centerを昨年8月31日に閉鎖し、株式会社長谷工コーポレーションに売却するなどしています。Photo : Qantas

カンタス航空、国際線再開後は一時成田空港から撤退へ ブリスベン線を羽田に移管し路線を集約

カンタス航空CEO、国際線の再開の見通しは早くとも2022年後半と予測 政府によるワクチン接種の義務化を希望

カンタス航空、2023年に6機のA380型機が復帰へ