オーストラリアのカンタス航空とその傘下のジェットスターは、全従業員に対し新型コロナウイルスのワクチンの接種を義務付けることを発表しました。
客室乗務員、パイロット、空港労働者を含む最前線の従業員は、2021年11月15日までに完全にワクチン接種を受ける必要があり、残りの従業員は2022年3月31日までに完全にワクチン接種する必要があります。※なお健康上の理由の場合は回避が可能です
今回の決定においてカンタスグループのAlan Joyce CEOは以下の声明を発表しています。
「一人の乗務員が複数の都市を飛び回り、一日に何千人もの人々と接触する可能性があります。このウイルスが蔓延する可能性があることを考えると、彼らにワクチンを接種することは非常に重要であり、安全面でのリーダーシップに繋がると考えます。
私たちは必要不可欠なサービスを提供しているので、陽性が1件あっただけで貨物施設や空港ターミナルが閉鎖されてしまうような混乱を防ぐことができます。
ワクチンが入手できるようになって以来、私たちはすべての従業員に予防接種を受けるよう強く勧めており、そのための有給休暇も提供しています。今回の調査では、回答者の4分の3以上がすでに一度は接種を受けており、60%が完全な接種を終えていることがわかり、大変うれしく思っています。
また、ワクチンを接種していない同僚と一緒に仕事をすることに不安を感じると答えた人が多いこともわかりました。ワクチンを受けない人がごく少数いることは理解していますし、それは彼らの権利ですが、従業員やお客様にとって可能な限り安全な環境を提供するのは私たちの責任です」
同CEOは政府によるワクチン接種に義務化を求めていましたが、今回自社で義務化することなりました。アメリカでは複数のエアラインがワクチン接種の義務化を発表しており、今後もこのようなエアラインは増えていくものと考えられます。Photo : Qantas