エミレーツ航空は、退役した1機のスクラップを決定し、この機材の備品をリサイクルすることを発表しました。
エミレーツ航空は、2019年以降に計5機のA380型機を退役させましたが、中古市場での買い取り先が無かったことから、今回A6-EDAのスクラップを決定しました。
同機はFalcon Aircraft Recycling社に引き渡され、約190トンの金属、プラスチック、炭素繊維複合材などが取り出されます。なおまだ使用できる部品やエンジンなどは回収済みとなります。そして一部のパーツはコレクターズアイテムとして今後数ヵ月以内に販売される予定としています。
一例を挙げると、機内のバーを家具として売り出す予定であることが公表されており、今後どのような商品が販売されるのか注目となります。
Photo : Emirates
今回の取り組みの発表に際し同社のTim Clark社長は「この取り組みを通じて、お客様や航空ファンの皆様は航空史の一部を持ち帰ることができるとともに、貴重な素材を埋立地から救い、エミレーツ航空基金を通じて慈善活動に貢献することができます。これは、私たちのフラッグシップにとって、エレガントでふさわしい引退のソリューションです」と述べています。