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フィンエアー、日本を含めた東アジアの入国制限の影響によりアメリカ線を強化へ 正常化は2023年と予測

 フィンエアーのTopi Manner CEOは、新型コロナウイルスの影響受けた航空需要の正常化は、2023年になるとの見方を示しました。

 同CEOは、今後も日本・韓国・中国からヘルシンキを経由して欧州各都市へ接続させる戦略に変わりは無いとした一方で、これらの国々で入国制限が解除されるまでの間、アメリカへの新路線を計画しているとしています。

 具体的には、ダラス・シアトル線を今夏に新規開設する予定としており、これまで同社の戦略上の最重要市場であったアジアから、部分的にアメリカ市場へシフトする形となり、同CEOは『アジアはいずれ開放されると信じている。それまでの間、私たちは部分的に北米に軸足を移します』と述べています。

 また新型コロナウイルスについては『オミクロンはこれまでの亜種よりも弱毒化した事が証明されており、ヨーロッパ諸国では感染者が減少に転じたことで制限を解除しています。パンデミックはエンデミックに移行しつつあり、新型コロナウイルスは通常の呼吸器感染症として扱われることになります』と述べ、今後も正常化に向かうとの見方を示しています。

 世界的に東アジアの入国制限の規制が未だに厳格なままであることから、当初の想定よりも東アジアの需要回復は遅れると見込んでおり、中国と香港を除いた地域においては、2022年夏から入国制限の緩和を条件に回復し始め、2023年夏には2019年水準の需要が見込めるとしています。Photo : Finnair

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