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エアカナダ、A321XLRを最大40機導入する事を発表 2024年に初号機を受領へ

 エアカナダは、エアバスの最新鋭機でナロボディー機世界最長の航続距離を誇ることになるA321XLRを最大40機(確定26機+オプション14機)導入することを発表しました。

 初号機は、2024年第1四半期に受領予定となり、最終機は2027年第1四半期の受領を予定しています。このうち15機はエアリースコーポレーションから、5機はエアキャップからリースされ、6機はエアバスとの購入契約に基づき導入となり、2027年から2030年の間にさらに14機を取得するオプションも合意しています。


Photo : Airbus

 エアカナダは、同型機を北米の全市場と一部の大西洋横断市場に就航させる予定としており、前世代のナローボディ機よりも座席あたりの燃料消費を最大17%削減し、大西洋横断フライトでは前世代のワイドボディ機よりも最大23%削減すると予測しているとし、会社が掲げる温室効果ガスの排出量削減にも貢献することになるとしています。なお座席構成は、ライフラットシートのシグネチャークラス(ビジネスクラス)14席とエコノミークラス168席の構成で計182席となります。

 A321XLRの航続距離は、ナロボディー機の世界最長航続距離の8,700kmとなり、今まで大型機では採算ラインに乗らなかったような都市間の新路線開設などが期待されています。生産発表以来、FSC・LCC各社から世界的に受注を伸ばしており、市場のゲームチェンジャーになることが確実視されています。

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