シンガポール航空は、コロナ禍で開設したコペンハーゲン~ローマ線を2022年5月末をもって運休することがわかりました。
この路線は、以遠権を行使して開設された路線で、ローマ線の運休に伴いシンガポール~コペンハーゲン線を延伸する形でローマまで運航していますが、航空需要が回復に向かい、ローマへの直行便が再開されることから運休となる予定です。
同社は、都市国家のエアラインであることから国内線がないため、活路を見出す形で需要が先行して回復していた欧州市場やその他以遠路線を積極的に再開させるなどして収入を確保していましたが、政府がコロナとの共存に舵をきり、入国制限も緩和させたことから航空需要が回復に向かっており、徐々にネットワークが正常化していく過程にあります。
また運航便数が多い東南アジア諸国も入国制限を緩和させていることから、需要の回復は順調に進むとみられており、アジアのエアラインの中でも同社は、先行して回復を遂げる可能性が指摘されています。Photo : Airbus