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エミレーツ航空社長、B777Xの納入遅延決定で『初号機は機齢7年で基本的に中古機だ。我々は話し合う必要がある』

 エミレーツ航空のTim Clark社長は、B777Xの納入遅延の決定を受け、ボーイングに対して不満を露わにしています。

 同社長はボーイングの幹部より初号機の納入が2025年の初旬になると可能性が高いとの説明を受けたことから、社員に対し2025年7月頃からの運用を想定するよう指示したとしています。

 予てからボーイングの度重なる納入遅延に対して不満を募らせ、更なる遅延の場合はキャンセルも辞さないとしていましたが、現時点ではキャンセルは行わないものの、不満を露わにし『最初の1機を手に入れる頃には7年前の機体になっているだろう。それは基本的に中古の航空機であり、我々はそれについては、ボーイングと話し合わなければなりません。』と述べています。

 既にボーイングは20機のB777Xを製造済みであることがわかっており、その内エミレーツ航空向けの機材は9機製造されています。そのほかには、ANA向けが3機、ルフトハンザドイツ航空向けが5機、カタール航空向けが3機となっています。Photo : Boeing

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