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ルフトハンザドイツ航空、一転してA380の運航再開に向けた動きを加速 大型機不足でB777-300ERの導入も

 ルフトハンザドイツ航空は、今後A380型機を再運用する可能性が高まっていることがわかりました。

 これは複数の現地紙が報じているもので、B777Xの納入延期に伴い2024年から2025年にかけて大型機が不足するため、A380型機の再運用を検討している模様です。

 これまでA380の再運用はないと明言していたCarsten Spohr CEOですが、先月の決算においては僅かながら再運用する可能性があることを明らかにしており、現在は再開を仮定して準備を進めているとされています。

 同社は、2022年10月から計6機のA380をエアバスに返却する予定ですが、残り8機のA380については、4機(1機を予備機)の運用または、8機(2機を予備機)の運用をどちらかを検討しているとみられ、主に北米路線に投入するものとみられます。

 またこの他にもB777-300ERを導入する案も検討されているとみられ、これに関しては他社がキャンセルした機材を導入することを想定しており、既にボーイングと4~6機を導入する可能性があることを前提に話し合いの場をもったとされています。

 いずれにせよA380の再稼働、またはB777-300ERの導入は大型機ファンにとっては喜ばしいニュースとなり、今後同社がどのような判断を下すのか注目です。なお後者に関しては、グループのスイスインターナショナルエアラインズが運用しているほか、ルフトハンザカーゴがB777Fを運用しているため、訓練面での大きな投資は必要無いと考えられます。Photo : Lufthansa

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