エミレーツ航空のTim Clark社長は、導入を予定しているB787型機の納入遅延により、今後A350型機を更に導入する可能性があることを明らかにしました。
同社長は、契約では30機発注しているB787-9型機の初号機を2023年5月に受領することになっているが、それは2025年から2026年までは無理だとみていると述べ、その代替案としては、A350の導入数を増やすことになるだろうとしています。また50機発注しているA350-900型機に関しては、約1年の遅れで2024年8月~9月に初号機を受領する予定としています。
追加発注においては、A350-1000型機の導入も検討するとしていますが、同社長はロールスロイスのエンジンに問題があるとし、改善がみられれば前向きに検討する姿勢を見せています。
なおカタール航空が主張しエアバスを批判しているA350型機の塗装劣化問題においては、エアバスは自身に問題があることを認めているが、これは安全性の問題とは考えられないとしてエアバスを支持する意見を述べ、そうでなければ我々はこの機種を買わないと述べました。
エミレーツ航空は、B777Xの遅れの影響によりA380型機の内装に追加投資する影響などもでており、予てから同社長はボーイングの納期に対して不満を述べており、今後B787型機のキャンセルなども視野に入ってくる可能性があります。