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チャイナエアライン、A330の機材更新として16機のB787-9型機の導入を決定 背景には政治的な理由も

 現地時間2022年8月30日、チャイナエアラインはA330-300型機の機材更新において16機のGEnxエンジン搭載のB787-9型機を2025年から導入することを臨時取締役会で決定しました。

 現在チャイナエアラインは、中長距離路線用機材として22機のA330-300型機を使用しており、今後機材更新時期を迎える予定であることから、これまで機材選定を進めていました。

 同社は年々エアバス機の比率を高めていることや、A330-300の更新機としてはA330-900neoが開発されていることから同型機の導入が有力とみられていました。

 しかしながら、今年4月に台湾を訪問していたリンゼー・グラムアメリカ上院議員が率いるアメリカ代表団が台湾の蔡英文総統と会談を行った際に台湾側へB787の購入を要請したことや、先日ペロシ下院議長が台湾を訪問したことなどが影響して、台湾の安全保障問題などを背景に、政府の出資を受ける同社の機材選定に影響を与えたとみられています。

 なおこの契約は46憶ドル規模となり、16機の確定発注プラス8機のオプション契約となり、さらにB787-10への発注変更権が含まれています。Photo : China Airlines

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