ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ侵攻の戦力として一部予備役の動員を決定したことを受け、ロシアの国内航空会社は、人材流出を危惧していると現地紙が報じています。
既に少なくとも 5つのロシア国内エアラインの従業員が徴兵されたことがわかっており、内部関係者によると、アエロフロートグループにおいては50~80%の従業員が対象となり、大きな影響を受ける可能性があるとしています。
またパイロットにおいては、多くが軍出身者や予備将校であることから、他部署よりも多く影響を受ける可能性が高く、今後運航に影響が及ぶ可能性が高いとみられます。ただ、国際線の多くが運休となっていることから、影響がどこまで広がるかは不透明です。
なお戦争が始まって以降、既に一部の専門職の従業員は西側諸国の会社へ転職したとみられており、多くの優秀な人材は流出している、あるいは今後流出する可能性が高いとみられ、ロシア航空会社の弱体化は避けられないものとみられます。
現在航空業界は例外を求める方針とみられますが、これが認められるかも不透明となっており、ロシアの航空業界は危機的な状況といっても過言ではありません。Photo : Airbus