エアバスは、カタール航空が発注していたA350-1000型機の一部の発注を取り消した模様であることがわかりました。
これはエアバスが公表したオーダー表から明らかになったもので、当初42機の発注があったものが現在は40機に変更されており、先日エアバスが一方的にカタール航空が発注した50機のA321の契約を破棄したものに続くものと考えられています。
カタール航空は、取り消された50機のA321の穴埋めとして、新たにボーイングとB737MAXを最大50機導入する契約を締結したほか、当初ローンチカスタマーに意欲を示していたA350Fの導入も見送りB777XFを選定しており、今後旅客型ワイドボディ機においてもボーイング機が順次選定されていく可能性があります。
この一連の動きは、A350型機の塗装劣化問題が影響しており、今後法廷で争うことが決まっていますが、IATA(国際航空運送協会)Willie Walsh 局長は、激化しているエアバスとカタール航空の争いにおいて、事実上エアバスとボーイングで独占している航空機市場にて、エアバスに対して市場力を乱用しないよう警告しています。Photo : Qatar Airways