機材 航空ニュース

ボーイング、B787型機の塗装が剥がれる事象をFAAに報告し対応策を申請

 ボーイングは、同社の主力機であるB787型機において塗装が剥がれる事象が発生していることをFAA(アメリカ連邦航空局)に報告し、修復手順の承認を求め申請を行ったことがわかりました。

 この問題は、紫外線の影響を受け、主翼と水平尾翼の表面の塗装が剥がれるといったものとなり、その対応策としてスピードテープの使用、および下地と白の上塗り剤の間に紫外線をカットする黒の塗料を塗布するものとなり、この修復手順の承認をFAAに求めています。

 またボーイングは、スピードテープの使用は、飛行機の安全性に影響を与えないが、翼の表面に貼られたテープを見て、乗客が危険な状態であると認識する懸念があることも報告しています。なお今回の問題は、納入計画などには影響は与えないとみられています。

 同様の事象はB787型機と同様に炭素繊維を採用しているA350型機でも起きており、現在カタール航空とエアバスは争っていますが、エアバス側は航空機の安全性に問題はないとの立場を示しています。Photo : Boeing

ニュージーランド航空のB787型機において塗装剥離の症状を確認 エアバスに続きボーイングでも主力機に塗装問題

ボーイング、10年以上新機種を開発しない方針 期待されていた数年内のB797の開発は当面お預け

カタール航空とエアバスの争いによる審理が再開 両社譲らずお互いに当局との共謀を主張